TOP > 菊井の漢方薬局 日記 > 徒然健康通信 第十二号 平成二十四年三月
弊社が高齢者向きに毎月発行している「徒然健康通信」です。
今月のテーマは「ドライアイ」と「目薬の木」です。
簡単な内容になっているので、ぜひご一読ください。
こんにちは、「菊井の漢方薬局」です。身近な健康の話題を発信しております。
※ 被災に備えて
ご自分が飲んでいる薬の名前をメモして財布に入れたり、携帯電話のカメラで撮影しておきましょう。
ちょっとした病気の話12「ドライアイ」
ドライアイは、涙が減ったり、涙の質や状態の変化で目の表面が乾燥して傷つき、違和感を感じる病気です。目の疲れ、しみるような感じ、目が重いといった不快感から始まり、ひどくなると目が痛い、目を開けているのが辛い、かすんで見えるなどの症状が現れます。パソコンを使うことが多い人は、まばたきが少なくなるので、涙の分泌が減り、目の表面が乾燥しやすくなります。コンタクトレンズを使っている人も同様な症状が現れやすいです。予防法として、意識的にまばたきをする、あくびをして涙の分泌を促す、ドライアイ専用のメガネを使うなどです。点眼薬を適切に使うのも効果的です。アイメイクなどが原因でおこる「マイボーム腺(涙の脂質の分泌部)機能不全」もドライアイの要因のひとつと言われています。 東洋医学的には、目は「肝」や「腎」と関係があると言われているので、そこを強化する漢方薬などを用います。
ここで一句
「たまにはね 涙を流す 習慣を」
身近な生薬の話12「目薬の木」
世界で唯一日本にだけ自生しているカエデ科の落葉樹。その名の通り、江戸時代から点眼薬や洗眼薬など、現代の目薬の代わりに、「目薬の木」の樹皮を煎じて利用されてきました。煎じ液には結膜炎をはじめとして、かすみ目や老眼、近視など、目の症状に効果があるとされています。その効能から「千里眼の木」「長者の木」とも呼ばれています。また肝機能を高める作用もあり、肝臓と目が東洋医学では密接な関係があると言われる証拠にもなっております。当店では500g 3300円(日本産)で販売しております。