菊井の漢方薬局 | 日記 | 徒然健康通信　第十一号　平成二十四年二月

こんにちは、「菊井の漢方薬局」です。身近な健康の話題を発信しております。


※  被災に備えて ご自分が飲んでいる薬の名前をメモして財布に入れたり、携帯電話のカメラで撮影しておきましょう。


ちょっとした病気の話１１「ロタウイルス下痢症」

ロタウイルスによる非常に感染力の強い病気で、免疫のない小児では６ヶ月～２歳くらいまでに必ずと言っていいほど経験する感染症です。水のような多量の下痢便が出て、便の色も白っぽくなることから、白色便性下痢とも言われます。激しい嘔吐を伴うこともあるため、嘔吐下痢症とも呼ばれています。原因はロタウイルスによる経口感染で唾液や便などの排泄物から口に入り、１～３日の潜伏期間を経て下痢が始まります。症状は約１週間続きます。激しい嘔吐と下痢の為に脱水状態を起こしやすく、また下痢の為にお尻がただれやすくなります。ウイルスのため特効薬はありませんが、昨年末に日本でもロタウイルスに対するワクチンが承認されました。もし家族の方がロタウイルスにかかってしまったら、受診はもちろんですが、脱水症状にならないように飲める物を少しずつ飲ませる（冷たいものは控える）、二次感染を防ぐために汚物は手袋をして処理する、手洗い・うがい・消毒を徹底するなどの対策が必要です。

ここで一句
「白い便　下痢と嘔吐で　ロタ疑い」


身近な生薬の話１１「ジュウヤク」

十薬（ジュウヤク）はドクダミ科の多年草で、体内の不要物を除くという一般的な意味での「毒下し」が語源となり「ドクダミ」とも呼ばれています。 漢方では天日乾燥し、乾燥後に葉の緑色が残っている物は上品とされます。消炎、抗化膿、利尿、便秘など、多くの効能効果があり、ゲンノショウコ、センブリとともに、日本三大薬草の１つとされています。当店では５００ｇ　２７００円（日本産）で販売しております。