菊井の漢方薬局 | 日記 | 徒然健康通信　第十号　平成二十四年一月

名古屋市千種区の「菊井の漢方薬局」です。

三代目薬剤師が身近な健康の話題を発信しております。


※  被災に備えて ご自分が飲んでいる薬の名前をメモして財布に入れたり、携帯電話のカメラで撮影しておきましょう。


ちょっとした病気の話１０「肺炎」
現在、日本人の死因第四位が肺炎です。病原体の感染から肺が炎症を起こす病気で、肺胞がおかされる肺胞性肺炎と肺胞の壁がおかされる間質性肺炎があります。また引き起こす病原体によって、細菌性肺炎、この冬流行中のマイコプラズマ肺炎、ウイルス性肺炎、クラミジア肺炎、原虫性肺炎などがあります。主な症状は悪寒、高熱、咳、痰、倦怠感などです。治療は病原体にあった抗生剤、去痰薬、咳止めなどの投与が一般的です。症状がひどい場合、ステロイド剤を用いて炎症を一気に抑える方法もあります。最近では高齢者向けの肺炎球菌ワクチンが注目を集めています。東洋医学では、抗菌作用のある生薬を配合した漢方薬や、肺の気力を高める漢方薬を用いることが多いです。また肺の弱い方は体質改善のため、長期的に漢方薬を服用することをお勧めしております。

ここで一句 「せき、熱、痰　続くようなら　肺炎かも」
（季節柄、風邪の症状と間違えやすいことがあります。一週間以上続いているのなら、早めの受診をお勧めします。）


身近な生薬の話１０「忍冬（ニンドウ）・金銀花（キンギンカ）」
忍冬はスイカズラの茎葉を乾燥させたもの、金銀花はスイカズラのつぼみです。スイカズラの別名で忍冬と言うこともあります。冬場を耐え忍ぶ事からこの名がついたそうです。ともに抗菌作用や解熱作用、利尿作用などがあります。中国では風邪の初期やインフルエンザによく使われているそうです。金銀花を含む、銀翹解毒丸（ぎんぎょうげどくがん）１，７８５円（税込、五日分）が当店では人気です。


気になることがありましたらお気軽にご相談ください。

菊井の漢方薬局（きくいのかんぽうやっきょく）
住　所 〒４６４-０８５０　名古屋市千種区今池四丁目１４番地１１号
行き方   地下鉄東山線・桜通線今池駅４番出口徒歩１分　駐車場１台
電話/FAX (０５２)７３１-７１１９
営業時間 午前９時半～午後６時半
定休日 日曜日 祝日
薬剤師 稲生　和幸／稲生　裕人