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菊井の漢方薬局 | 日記 | 最近のショウガブームに対してひとこと


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最近のショウガブームに対してひとこと (2011.12.01)

師走に入り、寒さも厳しくなってまいりました。
手軽に体を温めるものとして、世の中ではちょっとしたショウガブームみたいですね。
「生姜ドリンク」などショウガ関連の製品が続々登場しています。

 漢方薬において、日本では「生姜(しょうきょう)」「乾姜(かんきょう)」と二種の生薬があります。
 「生姜(しょうきょう)」は生姜を乾かしたもの。中国では生(なま)の生姜と区別して「乾生姜(かんしょうきょう)」と呼ぶこともあるみたいです。
「乾姜(かんきょう)」は生姜を蒸してから、乾かしたもの。
この二種は症状、方剤により使い分けられています。

 一般的なショウガの性質は「しょうきょう」に近いものがあると思われます。
ショウガは確かに手軽に体を温めるものとしてよいと思いますが、生薬として考えると少しクセがあります。

ショウガの温め方は結構乱暴的で、特に上焦と言われる上半身や肺を温める力が強いと言われております。
上半身、特に肺が温められると、人間は『のどが乾いた』と錯覚をおこします。(実際、私はショウガを食べると、のどが熱くなり、のどが乾きます)
そして、冷たい飲み物が欲しくなります。 冷たい飲み物を飲むと、肺や上半身は冷えずに、胃や腸などの消化器官が冷えてしまいます。
消化機能が落ちて、食欲がなくなり、最後に体力まで落ちやすくなります。

ちょっと大げさな言い方をしましたが、問題なのは、体を温めるからと言って、大量に摂ってしまうことです。
 生薬で使う「生姜(しょうきょう)」「乾姜(かんきょう)」の一日量はだいたい1~2g前後です。
薬味として適度に使うとか、隠し味程度に楽しむのが本来のショウガの使い方だと思われます。


こうやって、生薬にあるものが注目されるのは大変喜ばしいことです。
『過ぎたるは及ばざるが如し』、何事もほどほどに楽しみたいものですね。

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