菊井の漢方薬局 | 日記 | 徒然健康通信　第六号　平成二十三年九月

こんにちは、「菊井の漢方薬局」です。身近な健康の話題を発信しております。

※ 被災に備えて ご自分が飲んでいる薬の名前をメモして財布に入れたり、携帯電話のカメラで撮影しておきましょう。


ちょっとした病気の話６「尿路結石」
実は夏に多い「尿路結石」。尿に溶け込んだ結石の成分が結晶化し、尿路にできた塊が尿路結石です。多くは腎臓でできた石が腎臓に留まるか、尿管や膀胱へ移動して、様々な症状を引き起こします。具体的には背中や脇腹の激痛、血尿、排尿障害などの症状です。原因の一つは水分不足で、暑い時期の水分不足が結石を作らせ、夏の後半以降に症状が出やすくなります。治療法は自然排石や結石溶解、体外衝撃波砕石術などです。予防法は適度に水分摂取をして、しっかり尿を出すことです。東洋医学では腎の働きを整え、尿を出し、自然排石を促す方法が用いられます。

ここで一句
「暑かった　夏の余韻が　痛みなんて」
（夏の後半以降に発症しやすい尿路結石と余韻をかけてみました。）



身近な生薬の話６「ウラジロガシ」
ウラジロガシ（裏白樫）とは、ブナ科コナラ属の常緑広葉樹で日本各地に分布しています。生薬として使われるのは葉で、乾燥物を煎じて飲むと胆石や腎臓結石の溶解作用、結石排出促進作用、尿路殺菌作用などが確認されています。葉のエキスを用いた医薬品も流通しています。入浴剤として使用すると、切り傷・やけど・にきび等の肌荒れ・痔等に効果があると言われています。当店では五〇〇ｇ　二，一〇〇円で販売しております。