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当店が高齢者向けに発行している【徒然健康通信 第七号】ができました。今月のテーマは「低栄養」と「タイソウ」です。
ちょっとした病気の話7「低栄養」
「低栄養」、なかなか見慣れない言葉かもしれません。最近高齢者の間で広まりつつある疾患です。医学的には「血液中の血清アルブミンが基準より低い状態」のことを言います。症状は体重低下、気力低下、他の病気にかかりやすい、病気が治りにくいなどです。要因は肉類や油脂類の摂取不足、栄養バランスの悪い食事、消化機能低下による空腹感の低下、生活資金の不足、薬による食欲低下などです。「低栄養」になる傾向として、一人暮らしの高齢者が多いと言われております。食事を単なる「義務」として考えるのではなく、「楽しみ」として捉えるのが「低栄養」の一番の予防法ではないでしょうか。家族、友達と一緒にいつも楽しく食事をとりたいものですね。
ここで一句
「食べ物も 心も美味しい 食欲の秋」
身近な生薬の話7「タイソウ」
一般的に「なつめ」と言われているものです。クロウメモドキ科ナツメの成熟果実を乾燥させたものです。体を温め、緊張を緩和させる作用をもちます。下痢で傷ついた消化管を補修し、また興奮した腸の動きを抑制することで腹痛を緩和させます。他に滋養強壮、利尿などの効果があります。そのまま食べても甘みがあり、おいしいです。当店では五〇〇g 一三五〇円で販売しております。